インターンプログラム 活動レポート
インターンプログラム 活動レポート④

Art Bridge Institute(ABI)のインターンプログラムも3回目の活動を迎えました。10月下旬に行われたABIフォーラムの穏やかで、やや汗ばむような陽気から1か月経ち、この日は外の風が冷たく感じられるような気温でした。季節が秋から冬になったこと、そしてインターンプログラムが折り返し地点であることに気が付き、時間の早さに驚かされます。

今回のリーディングを行った『ART BRIDGE』 issue# 02号の特集は「わたしたちの知」。まず、インターンメンバーで気になった箇所を共有しました。この日は特に、ブリッジトーク05のゲストであり、『「写真の町シバタ」』の実行委員である原亜由美さんの記事から、写真というメディアのあり方について話し合いました。カメラのデジタル化が進み、スマートフォンの普及も相まって写真を撮ることが気軽に行われるようになった現在、紙媒体の写真を残すことの意味とは何か。写真を「撮る」という即時的行為が、実は私たちをインタレストの外側へ導く機会となっているのではないか。過去の写真や映像を現像するための機械自体が少なくなっているということは、過去を振り返る経験の喪失につながるのではないか……。等々日常の体験に基づく話から、過去と現在、さらには将来の写真のあり方の話まで多様なことを考えました。
また、年代ごとに流行したカメラの移り変わりについて事前に調べてきてくださったメンバーの方もいました。1990年代のカメラを振り返って、「懐かしい!」という声や「知らなかった!」という意見も飛び交う中、カメラの形式や撮る頻度、対象は変化しても、写真が私たちの生活に深く関わるメディアであるという点においては今も昔も共通しているのではないかと改めて感じました。
そして、プログラムの後半ではART BRIDGEの配付計画について話し合いを進めました。メンバーで配付してみたい場所を挙げたり、そこでどんなイベントを行ってみたいかについて考えました。具体的な話も出て、今後の配付活動が楽しみです。 

久保田穂波(ABIインターン)
11月27日(木) 19:30〜21:00
3331 Arts Chiyoda 1F コミュニティスペース

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