ブリッジの作り方シリーズ05
写真の町シバタ
ゲスト原亜由美(「写真の町シバタ」プロジェクト実行委員)
開催日2015.07.02
『まちの記憶2014』で製作したポスターを、かばんいっぱいに入れて会場入りした原さん。
トークが始まる前に、広げて見せてくれました。
港も来場者も、みんなポスターのまわりに輪になって、思い思いに話し始める様子が印象的でした。
トーク前半、まずは原さんから、新発田の町の特色について紹介していただきました。
新発田には、100年を越える歴史を持つ写真館も現存しており、多い時には写真館や写真機を扱うカメラ店などが10軒近く存在していたのではないかと言われでいることや、戦火を逃れたため戦前の写真も残っていること、そして行事写真や記念写真など「写真を撮る」という文化が町に根付いていることなど、「写真の町シバタ」の所以を教えていただきました。
「ただ古い写真が残されているというだけでなく、技術的に高く、面白い写真が多く残されていることが新発田の特徴ではないか?」と、原さん。
しかし、実際の「まちの記憶」の活動では、歴史的に価値のある写真の展示を依頼しているわけではなく、参加者がそれぞれ写真を選ぶ根拠を尊重し、その理由について話をお聞きする時間も大切にしているそうです。
原さんのトークを受けて、ホストの港から、「昔の紙焼きの写真はサイズが小さかったが、それをポスターサイズに引き延ばすことで、見方が変わる。写真が生き返る。拡大するということは、簡単なことですが、なかなかやらない。それをポスターにすることは、社会的な芸術だと思う。」
また、ポスターをフレームに入れて飾るということについて、「どの家庭にもあるものに、どう価値を見出して、共有するかというプロジェクトではないか?」と話しました。
後半、港が「連れて行きたい場所ー都市記憶ワークショップ:水交社の過去と現在」(6/27-7/1/台南)での取り組みを紹介しました。
都市記憶をシェアし、つないでいくための方法の1つとして、各々が持っている写真を見せ合いながら、そこに写っているものについてともに会話をするというワークショップがおこなわれました。
「写真を前に、記憶が蘇ってくることの高揚感、これは言葉ではシェアできない、貴重な体験だと思う」と港。
このような活動が、各地で重要視されているということを紹介しました。
撮影:齋藤彰英
※本レポートは、トークのごく一部を紹介したものです。
ART BRIDGE issue#2に、トークを文字起こししたものを掲載する予定です。

記事一覧