ブリッジの作り方シリーズ②  『アートチャレンジ滝川 編』

12/11(木) 19:00-20:30 @3331Arts Chiyoda

北海道滝川市は、札幌から北へ電車で50分、旭川からは南へ30分、ちょうど北海道の中央に位置した空知地方にあります。昔は、周りの炭鉱の隆盛に支えられ、商業・交通の要地として繁栄してきました。人口4万2千人、郊外には美しい田園風景の広がるこの町にも、今は、過疎化、高齢化、少子化といった地域を取り巻く問題が起こっています。
その滝川で、2003年から「アートチャレンジ滝川」という取り組みが行われています。デザイナー、彫刻家として世界的に活躍する、滝川出身の五十嵐威暢氏を中心としたアーティストやデザイナーのネットワークで、アートによる町の新しい魅力をつくる活動をしており、その勉強の場として「五十嵐アート塾」を開講しています。12年以上におよぶ活動の結果、まちの未来を考えた様々な試みと全国の人と手をつなぐネットワークの構築によって、「人が交流する滝川」、「アートのまち滝川」が実現しつつあります。
今回のブリッジトークでは、「五十嵐アート塾」主宰で「NPO法人アートチャレンジ滝川」理事長の五十嵐威暢氏をゲストにお迎えし、北海道と道外および滝川と空知地方の人々にアートのブリッジをかける活動について、「成功」と「失敗」の両面からお話いただきます。

【開催概要】
日 程 平成26年12月11日(木)19:00-20:30(開場18:30-)
会 場 3331 Arts Chiyoda  1F ラウンジ ※「ART in FARM編」と会場が異なりますのでご注意下さい。
ゲスト 五十嵐 威暢(彫刻家/デザイナー/多摩美術大学学長/NPO法人アートチャレンジ滝川理事長/五十嵐アート塾塾長)
ホスト 港 千尋(写真家 / 著述家 / Art Bridge Institute代表)

参加料 無料
定 員 先着30名
申 込 要事前申込み 申請フォームより。 申込フォームはこちら>>
主 催 東京都、東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団)
NPO法人Art Bridge Institute

※事前申込は12/10(水)17:00まで。
※お寄せいただいた個人情報は厳重に管理し、本事業の運営およびご案内にのみ使用致します。
※事前申込の段階で定員に達しない場合は、当日受付を行います。受付情報はfacebookページをご覧下さい。

 

たきかわ紙袋ランターンフェスティバル
撮影:Takahiro Nakanishi
五十嵐氏が発案者となり、平成15年から滝川市で取り組まれている市民参加型のイベント。普通の紙袋に、毎年市民の方々が切込み模様を入れたり絵を描いたりしてランタンを作り、滝川駅前から商店街にかけて並べる。今年2月は約14000個が街を彩った。

ニョキニョキ

Dragon Spine(愛称:ニョキニョキ)
撮影:藤原晋也
滝川市一の坂西公園にある、五十嵐威暢氏の鉄の彫刻作品(高さ21m)。

太郎吉蔵_外観2

太郎吉蔵
撮影:酒井広司
1926年に五十嵐威暢の祖父・五十嵐太郎吉が建設した、五十嵐酒造店の醸造米の貯蔵倉庫。商業地として繁栄を誇った頃の歴史を伝える貴重な建築物で、五十嵐威暢の少年時代の遊び場でもあった。2004年にアートチャレンジ滝川のプロジェクトとして、太郎吉蔵改修設計チームによる改修が行われ、五十嵐アート塾をはじめ、さまざまな芸術イベントの会場、地元の方々の貸しホールとして利用されている。

 


五十嵐威暢ポートレート_photo-by-_伊藤留美子_Rumiko-Ito_96A1805

撮影:伊藤留美子

五十嵐 威暢
(彫刻家/デザイナー/多摩美術大学学長/NPO法人アートチャレンジ滝川理事長/五十嵐アート塾塾長)

北海道 滝川市生まれ。代表作にニューヨーク近代美術館のカレンダー、カルピス、サントリーホール、多摩美大、王子製紙等のVI計画、日本各地の地場産業の技術を駆使したプロダクトデザイン、慶應義塾大学図書館、晴海客船ターミナル等のサイン計画、立体アルファベットの仕事で国際的に知られている。グラフィック・プロダクトデザイナーとして活動後、1994年以降は本拠をロサンゼルスへ移し、彫刻制作に専念。2004年に帰国し、国内外の公共空間に数多くの彫刻作品を設置。主要な彫刻作品として、福岡大学図書館の「知の大地」、元赤坂Kタワーの「The mother earth」、東京ミッドタウンの「予感の海へ」、滝川市一の坂西公園の「にょきにょき」、札幌駅パセオ地下広場の「テルミヌスの森」など。北海道新十津川町では、廃校を改修した自身のアトリエ+ギャラリー「かぜのび」で作品を公開中。