Art Bridge Instituteディレクターの港千尋がホストになり、まちにあるさまざまな「こと」や「人」をテーマに、ゲストをお迎えして展開するトークイベント。
トークを通じて、社会、まち、アートを巡るさまざまなものをつなげ、新たなネットワークを編み出していきます。
ブリッジの作り方シリーズ⑦ 『Lat/Long project 編』
8/4(火) 19:00-20:30 @3331 Arts Chiyoda 3F アーツカウンシル東京ROOM302
アーティストの谷山恭子さんをゲストにお迎えし、谷山さんが継続的に制作している「Lat/Long project」を中心にお話を伺います。
現代社会において、自分のアイデンティティ(帰属する場所、故郷)の根底となる土地への帰属感を持たないノマド的な感性を持っている人が増えています。谷山さんご自身も、幼少期をボルネオで過ごし、帰国後もご両親の仕事の都合上転勤が多く、さまざまな土地を移り住んできました。また、東日本大震災の直後、ボランティアに参加するために訪れた被災地で、津波により住所を失った土地を目の当たりにし、「今私はどこにいるんだろう?」という疑問に改めて向き合う事になりました。
「Lat/Long Project」は、「わたしたちの日常に感謝し、いつもと変わりない日々を祝福する」というコンセプトのもと、谷山さんが取り組んでいるプロジェクトです。緯度と経度(Lat/Long)の座標が唯一、世界の中の自分の立っている場所を表現してくれているという気づきから、世界に無数にある座標上にどんな人が存在しどんな暮らしをしているかを観察してます。
昨年度のブリッジトーク①~④では、「土地の記憶」との結びつきについて考えることになりました。今年度は「写真の町シバタ編」「せんだいメディアテーク地域文化アーカイブ編」を通して、「土地の記憶」とともに「市民的な知の生産」というテーマが浮かんできました。
「市民の知」とは、専門家やアカデミズムの研究で生まれる「専門知」とは異なり、市民が主体となった活動から生み出される知識を指しています。
今回は谷山さんの活動をとおして「市民知(シビックナレッジ)」が関わるアートプロジェクトの可能性について考察したいと思います。
【開催概要】
日 程 8月4日(火)19:00〜20:30(開場18:30)
場 所 3331 Arts Chiyoda 3F アーツカウンシル東京ROOM302
ゲスト 谷山 恭子(アーティスト)
ホスト 港 千尋(写真家 / 著述家 / Art Bridge Institute代表)
参加料 無料
定 員 先着30名
申 込 要事前申込み ※事前申し込みは締め切りました。若干席、当日受付をいたします。ご希望の方は、会場に直接お越しください。
主 催 東京都、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、
NPO法人Art Bridge Institute
※事前申込は8/3(月)17:00まで。
※お寄せいただいた個人情報は厳重に管理し、本事業の運営およびご案内にのみ使用致します。
※事前申込の段階で定員に達しない場合は、当日受付を行います。受付情報はfacebookページをご覧下さい。
谷山 恭子
(アーティスト)
1972年 愛知県生まれ東京在住。1972-1976 マレーシアボルネオで育つ。土地の歴史や暮らしからインスピレーションを得てインスタレーション、パブリックアートなどを手がける。2012-1013 Asian Cultural Council フェローシップで6ヶ月間アメリカ ニューヨークに滞在
2015 “雲の向こうに–Beyond the Clouds”越後妻有里山現代美術館[キナーレ](新潟)
2014 “ミーツ・アート – 森の玉手箱” 箱根彫刻の森美術館(神奈川)
2014 “Ubiety 所在について” HAGISO(東京)
2012 “Lat/Long project I’m here.ここにいるよ。” “墨東まち見世100日プロジェクト”
2010 “瀬戸内国際芸術祭2010”(香川県高松市 男木島)
その他、 美術展、ワークショップ多数