太田エマ
Ema Ota
脱領域化を考える
当たり前だが、グローバル時代は脱領域の時代と言われる。世界中の流通、移動、文化発信、発展、及び破壊はある特定の土地から切断されてきただろう。ドゥルーズ&ガタリを始めとして、ラクラウ&ムーフ、ネグリー&ハート、多くの理論家・政治学者はこのコンセプトを異なる角度から解釈し、多様な分野に適応してきた。家庭、地域、市、国、大 陸、世界、様々なレベルの「領域」がある。ある領域は権力者を成立させるとともに、そうではないものを排除する。「パブリック」や「コミュニティ」を取り組む時、領域化、脱領域化、再領域化を意識せざるを得ない。この循環は世界中で起こり、場所があるvs場所がないとの奮闘の象徴になったと言えるが、場所づくり、町づくり、公共空間を取り戻す、occupyまたはアーティスト・ラン・スペース、アート・センターの動きにおいてこのプロセスはどのように働いているだろうか?共有するために領域の境界線を区画し、ある「土地」を所有することが必要だろうか?この現象は、10年間続いてきた「ディスロケイト」の核心にあるので、アートというレンズを通して、今まで扱ったテーマ:コモンズ、ジェンダー、労働、発言の自由、と脱領域化についてここで検討していきたいと思う。
00 プロフィール
2011年武蔵野美術大学修士課程卒業。現代社会のグローバリズム・情報化における場所 性、及び「パブリック」という意味を問いかける「ディスロケイト」というプロジェクトのオーガナイザー。アートラボ・アキバのゲスト・キュレーター。アジ アを中心として、アーティスト・ラン・スペースとメディア・アートの発展に関する長期的なリサーチを継続中。2015年にディスロケイトのメンバーと共に「あなたの公-差-転」というpublic crossingを杉並区善福寺に設立し、アート、フィルム、本,この三つの軸を中心として新たなdialogueを育みたい。クリエイティブな交差を通して、異なる意見をぶつけ合い、社会の現状に疑問を投げかけるためのプラットフォームを作ろうとしている。

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