2016 年春、港千尋から芹沢高志のもとに一通の手紙が届きます。
「どうでしょう。いっしょに宇宙船をつくるのは」。

本書は、この一通の手紙から「ABI＋P3共同出版プロジェクト」（Art Bridge Institute＋P3 art and environmentの略）が立ち上がるまでのプロセスを一冊にまとめたものです。
「本の可能性」や「未来の発信拠点」をめぐって交された往復書簡や公開対話。読者への届け方まで話題の広がった編集会議の模様。予約注文制などにチャレンジした本づくりの実践をふりかえるキーワードエッセイ。芹沢高志と港千尋が書き下ろした、本の物質性や道具性、本の外縁に注目したブックエッセイ。美しい書影とともに紹介する50 を超える参考図書たち。
世代も経験も異なるメンバーが動きながら考えた「わたしたちの本のつくり方」と、その本の外縁に広がる「小さな活動が自生共生する世界のあり方」にまで話は及びます。

また発行後、トークイベントやウェブプログラム「100の読者、100の経験」など、本著に登場するキーワードに関連するプロジェクトを展開しています。
詳しくはABI＋P3共同出版プロジェクトのウェブサイトをご覧ください。



『言葉の宇宙船 わたしたちの本のつくり方』
著者：芹沢高志＋港千尋 著
編集・ディレクション：川村庸子
編集：坂田太郎（P3 art and environment リサーチャー）
ブックデザイン：尾中俊介（Calamari Inc.）
写真：齋藤彰英　プロデュース：長谷寛
プロジェクト・コーディネート：関川歩（Art Bridge Institute 事務局長）
発売：P3 art and environment　
流通：川人寧幸（ツバメ出版流通）
2016年12月発行　2,000円＋税
ISBN 978-4-904965-07-8 C0070