プロジェクト、キックオフ
2019年6月。
『台湾と日本|時代と国を越えた民間写真史研究プロジェクト』がキックオフしました。

近代以降、台湾と日本の間には、多くの写真家の往来がありました。
そして現代に至るまで、両国の写真史は資料や人など様々な面で絡み合い、一つの国だけでは完結し得ない関係性があります。
これまで台湾の写真家やコレクターと深い交流を重ねてきた港千尋をはじめ、写真史家の張世倫、陳佳琦ら本プロジェクトメンバーは、個々人で台湾と日本にまたがる写真史をリサーチしてきました。

本プロジェクトでは、それらの研究・調査のためのプラットフォームを立ち上げ、両国に散逸する資源や情報を共有し学び合うことで、台湾における写真史とそれを語り合うためのリテラシーを育むことを目的にしています。
またこれらの協働を通じ、将来的な、写真と記憶に関するアーカイブの可能性も探りたいと考えています。

2019年、日本万国博覧会記念基金の助成事業に採択いただくことができ、さらなる研究と交流の機会をいただくことができました。助成期間では大きく4つのテーマを軸にリサーチを進めながら、参加可能なワークショップやフォーラムなども開催してまいります。ホームページなどでお知らせしますので、ぜひご注目ください。