インターンプログラム 活動レポート
インターンプログラム 活動レポート⑥

駅ではクリスマスケーキを買う人の列が目立つ中、Art Bridge Institute(ABI)のインターンプログラム5回目の活動日でした。
今日は前回のプログラムで発案されたリーディングイベントの企画構築に向け、流れを把握するためインターンメンバーで予行会を実施しました。

現段階のアイディアでは、指定したテキストを元に参加者がディスカッションをすることになっています。まずは事前に指定されたテキスト(今回はArt Bridge Issue#01の4ページから11ページ)を読み、考えたことを一つずつ付箋に書き留めた上で会に持ち寄り、そこで全ての付箋を閲覧出来るよう机に貼り出す…という流れです。集められた付箋がずらりと並ぶとなかなか壮観で、その量にまずは視覚で驚きました。
次に付箋の内容を各自順に説明していきます。文章の内容に対する意見や疑問、なぜ気になったのか、など。付箋に書かれた意見を読んでいると一つ一つが独立した思考のように思えましたが、その人の言葉で語られると、1枚からは読みきれなかったその人の着眼点の拠り所が見えてきます。そこからは各々がはっきりと違う見方をしていることがわかりました。また見方は違えども、意見に挙がる共通したキーワードも浮かんできました。
ここで皆から挙がった「フラット」という言葉が議題となります。
「役割や立場に縛られないフラットな環境が相互理解を育む」と見解を述べる人に「フラットであることは大切だよね」と同意する人がいて、「その状態を維持するためにはどうすべきか」と問いを投げかける人、その隣に「フラットって具体的にどういう状況?」と首を傾げる人。ディスカッションは参加者の知識量を摺り合わせることがとても難しいと思います。しかし、話していく中でそれぞれの物の見方や背景が個性として立っていく様子は何より面白い体験です。
この予行を通して、私は文中にある「多様性の創造の楽しさ」を体感し、イベントの意義を掴むことが出来ました。それと同時にまだ着地点の見えない状態であることも痛感しつつ。
この楽しさを参加して頂いた人にしっかりと伝えられ、実りある時間を創れるように、年明け後からもブラッシュアップを進めていく予定です。

片田美晴(ABIインターン)
12月24日(木) 19:30〜21:00
3331 Arts Chiyoda 3F アーツカウンシルROOM302

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