インターンプログラム 活動レポート
思えば過去 2回とも天候に恵まれず、3回目にして初めて傘のいらぬ夏らしい陽気のなか活動日を迎えることができました。

今回はまず、地域サロン「アイソメ」への訪問報告から。
文京区根津の藍染大通りに面する築100年の長屋は改装され、昨年の4月にアイソメとして生まれ変わりました。以前より利用されていた根津例大祭での神酒所としてのほか、現在ではシェアオフィスやイベントスペース等さまざまな顔をもっていっています。そこで7月に、ABIインターン数名で、アイソメの運営メンバーである栗生はるかさんにお話を伺ってきました。そのときの報告会を行ったところ、栗生さんがアイソメへと携わるきっかけとなった、銭湯の保存活用である「銭湯プロジェクト」に関心が集まりました。また、「地域のアイデンティティを可視化する」「地域にあるものを点でなく面で残したい 」など、印象的だった栗生さんの言葉がいくつも挙がり、充実したリサーチであったことがうかがえました。
続いてインターン活動の今後の展開について話は移り、自由に意見を出し合った結果 「ART BRIDGEに携わる方々のお話を聴いてみたい」「 外部へのリサーチ活動をさらに設けていきたい」という積極的な提案が挙がりました。
最後に「自分にとってのアートとは?」というテーマを掲げ、フリートークを交わしまし た。音楽や踊り、民俗学などを通してアートに歩み寄ったという各々の話に、みんな興味深く耳を傾けていました。前回のリーディング会同様、こうして境遇の異なるメンバー同士の意見が点と点で結ばれ、新たなかたちをみせてくれる瞬間はあらためて面白いなと感じまし た。
このよう に回数を重ねるごとに、率直かつ意欲的な意見を投じやすい空気が形成されつつあります。芸術祭やアートイベントへ参加しているメンバーも多数いるので、今後そのようなインターン外での活動なども情報交換していければ、 さらなる活性化が期待できるのではないでしょうか。
高橋 茜(ABIインターン)
8月11日(木)19:30〜21:00
3331 Arts Chiyoda

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