港千尋
Chihiro Minato
レイヤー / 越境 / 地図
写真の世界にレイヤーという言葉が入ってきたのはいつのことだろう。全体をレイヤーに分解して、考えてみる。いま見えているのは、複雑な操作の過程とその出力に過ぎないとすれば、世界の見方も変わってくる。20世紀の初めに世界が複数の層で出来ているという考えが現れたが、それを別の角度から眺めてみたい。越境は水平方向だけでなく、垂直方向にも行われる。それは感覚が描く地図になるだろう。
00 プロフィール
1960年神奈川県生まれ。写真家・著述家。NPO法人Art Bridge Institute代表理事・統括ディレクター。多摩美術大学美術学部情報デザイン学科教授(映像人類学)。早稲田大学政治経済学部卒業。2013年より国際交流基金国際展事業委員を務める。群衆や記憶など文明論的テーマをもちつつ、研究、作品制作、展覧会、出版、キュレーション等、幅広い活動を続けている。
著作『記憶-創造と想起の力』(講談社/1996)でサントリー学芸賞、展覧会「市民の色」で伊奈信男賞を受賞。2006年に釜山ビエンナーレ共同キュレーターを、2012年に台北ビエンナーレ共同キュレーターを務める。2007年にはヴェネツィアビエンナーレ国際美術展日本館のコミッショナーも務めた。あいちトリエンナーレ2016 芸術監督。

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