大谷悠
Yu Ohtani
まちに「あそび」をつくりだす — 都市空間を私たちの手に取り戻すために
禁止事項だらけの公園に、人を排除する公共空間、止まらない大規模な再開発、なんだか最近都市の生活がますます窮屈になっています。事なかれ主義の行政や、利益至上主義の不動産開発業者たちを批判することも必要ですが、都市に生活する私たちが動くことで状況を変えることもできます。それは都市に「あそび」を作り出すこと。この「あそび」には2つの意味があります。一つは活動を通じて、まちの人々が参加できる「楽しい遊び」を仕掛けていくこと。もう一つは都市の中に「空間的なあそび」を作り、人々の交流や活動のベースとなる場所を維持していくこと。この2つの「あそび」を追求することが、都市空間をもういちど我々の手に取り戻していくことにつながるのではないか。そんな仮説をもとに、日本とドイツの5つのケーススタディを紐解いていきます。
00 プロフィール

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大谷 悠 (おおたに ゆう)

2010年千葉大学建築学科修士課程修了。大学院卒業と同時にドイツに渡り、ラオジッツ産炭地域の地域再生公社にて褐炭露天掘り跡地の再生計画と住民参加型芸術祭「Paradies 2」の運営にかかわる。その後2011年5月ライプツィヒの空き家にて「日本の家」を立ち上げ、2012年2月より同登記社団共同代表。2012年夏から日独の都市再生と空き家・空き地問題に関する交流・提案・実践のワークショップ「都市の『間』」を行っている。2012年9月よりライプツィヒ大学博士課程所属。日欧の市民のボトムアップによる地域再生と都市コモンズをテーマに研究中。

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